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猫と少年②
あるところに1人の少年がいました。
楽しい事が大好きで笑うのが大好き、みんなと一緒にいるのが大好きな少年でした。
そして何より・・・猫が大好きでした。

笑う事ができなくなった少年が出逢った猫・・・。
その猫を見守り続ける決意をしてから、どのくらいの月日が経ったでしょうか・・・。
時間というのは不思議なモノです。
どんなに大切に、どんなに大事に思っていても、良い距離を保ち続ける事ができれば、
あとは時間がそれを良いモノへと変えてくれます。
いつの間にかその猫は、少年にとって1匹のかけがいのない猫になっていました。
少年は学びます。たとえ苦しい時期があったとしても、それを乗り越える決意と時間があれば、
いつかはきっと良い方向へと進むものなのかな?・・・と。
笑う事はまだできませんが、少年はひとつ学ぶ事ができました。

少年はある雨の日、箱の中にうずくまる1匹の猫を見つけます。
少年は不憫に思い、その猫に話しかけ・・・そして気が付きます。
偽りの愛しか感じた事のない猫。その猫の心はバラバラに壊れてしまっている事に・・・。
少年を全く信じようとせず、懐こうともせず・・・でも少年は思います。
どうにかしてこの猫を助けてあげたい・・・と。
・・・しかしそれは並大抵な事ではありません。
突然少年の前から姿を消す事もありました・・・。
自らの命すら絶とうとした事もありました・・・。
その都度少年は諦めずに必死に頑張ります。その猫を信じ、そして信じて貰おうと・・・。
しかし・・・少年の望みが叶う事はありませんでした。
ある日突然、その猫は少年の前から姿を消したきり帰って来る事はありませんでした。
少年は自分の不甲斐無さを責める事しかできませんでした・・・。

落ち込んでいた少年を救った1匹の不思議な不思議な猫・・・。
そのお話しはまたそのうち・・・。
by ta-tan1012 | 2005-10-17 00:00 | 恋愛


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