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たぶん俺はバカ
先日、友人との会話で"サヴァン症候群"の話しになる。
簡単に言えば「バカと天才は紙一重」という言葉の所以とも思われる
症状の事であり、ある分野においては天才的な才能を発揮する一方、
それ以外の分野では常人よりも遥かに劣る能力しか発揮できない人
の事である。
しかしながら、この"サヴァン症候群"は全世界で数十名程度しか存在
していないような希少な症状であり、主に自閉症や知能障害と併せて
確認される事が多い。



中学生の頃、同じクラスに1人の知的障害を持った生徒がいた。
学業には全くついていく事ができず、別室で個別授業を受けている事
が多かったが、普段の会話の中ではその暗記力に驚いた記憶がある。
"サヴァン症候群"が特に希少な症例であるならば、自閉症や知能障害
を伴った人の中には多数の"準サヴァン症候群"の人間がいるだろう。

"サヴァン症候群"や"準サヴァン症候群"より軽微な症例としては、ある
種有名な"注意欠陥/多動性障害"所謂"AD/HD"がある。
"サヴァン症候群"と症例自体は酷似してはいるが、"サヴァン症候群"が
突然才能を発揮するのに対し、"AD/HD"は努力の結果偉業を成し遂げ
る事が多い。また、自閉症や知的障害といった重度な扱いではなく、私
生活に影響を及ぼすレベルではない発達障害という扱いである点でも
相違がある。
しかし、この相違点こそが個人的に最も深刻な問題であるように感じる。

"AD/HD"は普段の生活においては健常者となんら変わりがない。
だが、先にも述べたが症例事態は"サヴァン症候群"と酷似している。
そして「私生活に影響を及ぼすレベルではない」という認識は、言い
換えれば常人と同じ環境の中で、それに適応しなければならないと
言う事になる。

過去、10名程の"AD/HD"或いはそれと思わしき人達を見てきたが、
一様に"私"生活においては何も問題がないように思う。
しかし、社会生活においては他人との関わりが必要不可欠になるが
為に、馴染めない・衝突する等の問題が頻繁に発生する。
結果、自分でも気付かぬうちに他人を軽視するようになり、他人を頼
る術を持たず自分だけで物事を終結させようとする。
この悪循環は人から学ぶ事が基本である人間にとって、自己成長の
弊害以外の何者でもないんだよなぁ・・・。

理論と改善策は2つでセット・・・でもその改善策がなかなかね。
俺もまだまだ力不足だ。
by ta-tan1012 | 2011-05-31 09:30 | 相談


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